
家事支援サービス開業ガイド:特徴・資金・収益モデルを徹底解説
ビジネスの特徴
家事支援サービスとは、家庭や個人に対して家事や生活支援を提供することで報酬を得るビジネスです。家庭内の掃除、料理、洗濯などの家事全般や、買い物代行、ペットの世話など、生活全般にわたるサポートを行います。収益構造は、サービス提供料や契約料、時間単価などの料金体系に基づいています。一部では会員制や定額制のサービスも提供され、顧客のニーズに合わせた多様な収益源が存在します。
市場トレンド
家事支援サービスのトレンドは以下のようになります。
(1)高齢化社会への対応
高齢者や高齢者の家族が増加しており、家事支援サービスへの需要が拡大しています。高齢者の自立支援や生活の質の向上を目指すサービスが注目されています。
(2)個人間の家事支援サービス
シェアリングエコノミーやプラットフォームビジネスの台頭により、個人間の家事支援サービスや、ライフスタイルに合わせたカスタマイズサービスが提供されています。
開業形態
- (1)個人事業主
個人事業主として開業し業務委託を受けることができます。 - (2)法人設立
法人を設立し従業員を雇いながら経営を行う形態です。家庭に入れる家事支援サービスは信頼が重要になるため、法人を設立するメリットは十分にあります。
許認可
家事支援サービスを開業する場合に許認可は必要ありません。
ただし、特定の資格を取得することによって、信頼度を高めてより集客がしやすくなります。以下がその代表例となります。
- ●ハウスクリーニング技能士
公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が、職業能力開発促進法に基づき、技能試験合格者に付与する国家資格です。 - ●ハウスクリーニング士
NPO法人日本ハウスクリーニング協会が同協会の研修修了者に付与する資格です。
開業資金
自宅を利用して開業をした場合に必要となる資金は250万円程度と言われています。項目として、什器・備品費、車両費、その他広告宣伝費等になります。
事務所を構える場合は、上記資金に事務所を借りるために必要な諸費用がその分発生します。
開業ステップ
- 事業計画の策定
- 資金調達
- 設備等の購入
- 宣伝広告・プロモーション
- 開業
会社設立
家事支援サービスとしての開業は、個人事業の場合に個人事業主として税務署に届け出た上で、事業所得の届け出と納税が必要になります。では、具体的に会社の設立はどのように行うのでしょうか。東京都で会社を設立する場合の具体的なステップをご紹介します。
- 申請書類の作成
※書類の種類は個人事業主と法人設立の場合で異なります。 - 申請
※申請書類を都道府県税務署等に提出します。 - 審査
- 許可
その他にも、事業内容などによって必要な手続きが増える場合があります。会社設立には書類の作成や手続きが多く手間や時間がかかります。
弊社では、会社設立を考える起業家のみなさんの負担を軽減するため、コンサルティング付きの会社設立支援サービスを低価格で行っています。
収益モデル
開業にあたっては、店舗の立地や業態、規模などの特性を踏まえて、売上の見通しを立てる必要があります。営業体制の構築や平日、土曜、日曜で来客予想数を変えるなど、細かく作りこむことが重要です。
まずは、弊社の事業計画書フォーマットを参考にして作成してみてください。
最後に
以上が家事支援サービスを開業する際の全体像になります。
家事支援サービスは便利屋やデイサービスなどが参入している分野であり、しっかり戦略を立てないとせっかく起業をしたのに売上が見込めない可能性があります。
そのためには丁寧に事業計画書を策定し、多角的に収入源を考慮する必要があります。
1から失敗せずに起業をするために、ぜひご相談ください!
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起業の手続きって何から始めればいいの?といった疑問に対して適切なアドバイスを無料にて行っております。
無料相談も行っているので、ぜひ一度、ご相談ください。お問い合わせお待ちしております!
この記事を書いた人
三浦高/Takashi Miura
元創業補助金(経済産業省系補助金)審査員・事務局員
中小企業診断士、起業コンサルタント®、
1級販売士、宅地建物取引主任者、
補助金コンサルタント、融資・資金調達コンサルタント、
産業能率大学 兼任教員
2024年現在、各種補助金の累計支援件数は300件を超える。
融資申請のノウハウも蓄積し、さらに磨きを掛けるべく日々事業計画書に向き合っている。
この記事を監修した人
多胡藤夫/Fujio Tago
元日本政策金融公庫支店長、社会生産性本部認定経営コンサルタント、ファイナンシャルプランナーCFP(R)、V-Spirits総合研究所株式会社 取締役
同志社大学法学部卒業後、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)に入行。 約63,000社の中小企業や起業家への融資業務に従事し審査に精通する。
支店長時代にはベンチャー企業支援審査会委員長、企業再生協議会委員など数々の要職を歴任したあと、定年退職。
日本の起業家、中小企業を支援すべく独立し、その後、V-Spiritsグループに合流。
長年融資をする側の立場にいた経験、ノウハウをフル活用し、融資を受けるためのコツを本音で伝えている。